「6番右翼」でスタメン出場したパイレーツ筒香嘉智外野手が、メジャー2年目で初の逆転サヨナラ3ランを放ち、チームの勝利に大貢献。デレク・シェルトン監督は「ヨシのお手柄だと思う」と称賛した。MLB公式サイトが伝えている。

筒香はこの日、1点を追う4回1死満塁の第2打席に、一時は同点となる犠飛を左翼へ放つなど活躍し、3打数1安打4打点とチームの全打点を挙げた。1−3と2点を追う9回1死一、二塁の場面で放った今季5号は、右翼場外へ飛ぶ豪快なアーチだった。

筒香は2020年にレイズでメジャーデビューしたが、思うような結果を残せず、今季途中にドジャースへ移籍。マイナー降格の後に自由契約となり、今月16日にパイレーツ入りした。新天地では13試合出場で27打数9安打11打点、打率3割3分3厘で、9安打中8本が長打(本塁打5、三塁打1、二塁打2)と、持ち前の長打力を存分に発揮している。

そんな筒香についてシェルトン監督は「極めて印象的だ。ヨシのお手柄だと思う」とコメント。「日本で非常に素晴らしいキャリアを積んだ後にメジャーに来て、苦戦したこともあったが、マイナーに行っても努力を続け、順応を果たした。われわれはその恩恵を得ているよ」と高く評価した。

敵将マイク・シルト監督も「筒香に対してはあまり良い投球ができず、立て直しも十分にいかなかった。どういうわけか、彼に投げた球はうまく打たれてしまい、その代償を味わうことになってしまった」と振り返っていた。