MLBが、各球団の傘下マイナー選手の人数を将来的に削減することを新労使協定に盛り込む提案をしたと、14日付のESPN電子版が伝えた。

現在、球団が保有できるマイナー選手の人数は、各球団の米国内保留選手名簿に約180人登録されている。今回のオーナー側の提案では、今季に関しては180人のままだが、2023年以降は150人以下にすることを可能にする。登録できる人数は、MLB機構が決定権を持つようにするという。

MLBは20年12月にマイナーの42球団を削減し、多くのスタッフや選手が所属先を失った。21年にはマイナー選手の報酬を上げ、今季からはマイナー選手に住宅を提供するよう決まるなど待遇の改善が行われているものの、この提案が通れば、さらなる選手削減に向かう可能性が出てくる。

メジャー40人枠外のマイナー選手は選手会のメンバーではないが、保有選手名簿の登録人数は、ドラフト制度や海外FA選手の獲得ルールにかかわる問題。同記事によると、選手会はこれに関してコメントしなかったという。