エンゼルス大谷翔平投手(27)が、大リーグ5年目のキャンプ初日で万全の姿を見せた。フリー打撃で43スイング。推定140メートルの特大弾を含む、8本の柵越えを放った。
昨季、レギュラーシーズンでは開幕戦の試合前に屋外で打撃練習を行ったが、新型コロナ感染防止による規制もあり、球場の一塁側観客席の3階席後方からの目視だった。記者自身がグラウンドに下り、間近でフルスイングを見たのは約2年ぶり。迫力満点の20分間だった。
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プレミアムなフリー打撃で、早くもショータイムが開幕した。快晴の青空の下、大谷の打球が力強い弾道でフェンスを越えた。ホームランボールの“お宝”をゲットしようと、フェンス際に陣取った約80人のファンに8本をプレゼント。バックスクリーン右へ、推定140メートルの特大弾も披露した。一塁側からは「ミスターオオタニ~!」と、サインを求める子供の声が響く。いまやMLBの顔となったスーパースターの打撃に周囲がとりこになった。
大谷のフリー打撃を間近で見たのは、20年春のキャンプ以来、約2年ぶりだった。下半身の踏み込みの強さや、さらに鋭さが増したスイングスピード、甲高い打球音は体感と映像ではやはり違う。全7セットの合間に、マドン監督や2年目の若手マーシュ外野手と談笑する姿も、どこか新鮮だった。同僚のトラウトが他球団の選手やファンに「見るべき」と勧めるほど価値のある大谷のフリー打撃。空高く舞い上がる滞空時間の長い打球や、強烈なライナー性の打球など、迫力満点の打撃は健在だった。
昨年、開幕戦前のフリー打撃では10スイングで8本塁打のうち、6本が右中間から右方向だった。この日は、中堅から左方向が6本。打球方向に違いがあった。エンゼルス戦を中継するテレビ局バリー・スポーツ・ウエストが撮影した動画には、スイング中に「めっちゃ見にくい! ヤバイ! 何でみんな見えてんの? 全然見えない」と話す大谷の肉声が入っていた。逆光や打撃投手越しの背景が原因でボールが見にくかったのか、ファウルが4球。ハンディもあったようだが、徐々に対処し、さくっと特大弾まで放つあたりが、大谷らしくもあった。
この日は、練習用とみられるが、紺色のニュースパイクを着用。投手調整では外野手用グラブでキャッチボールを行い、約30メートルの距離から力強いボールを投げ込んだ。練習の締めは、盗塁スタートからのダッシュを繰り返した。投打に加え、走っても全開のキャンプ初日。本番の開幕が待ち遠しい。【斎藤庸裕】
○…トラウトが今季も大谷の活躍に期待を寄せた。昨季は5月中旬に右ふくらはぎ痛で離脱。そのままシーズンが終了した。悔しさが残っただけに、今季に向けて「すごく楽しみだね。去年は攻撃でフルメンバーの試合が15、16試合しかなかったと思う。今年は違う。ショーイ(大谷)とはいつもよく話すけど、お互いにこれから先のことを楽しみにしているよ」と胸を躍らせた。左の大谷、右のトラウト、昨季29本塁打のウォルシュを中心に打線が機能すれば、他球団にとって驚異の破壊力となりそうだ。



