エンゼルス大谷翔平投手(27)が「3番DH」で出場し、第3打席で反撃ののろしを上げる14号3ランを放った。

5点ビハインドの6回無死一、二塁。カウント2-2からの6球目、右腕ヒースリーの真ん中に入ってきた直球を完璧に捉えた。打った瞬間に手応え十分の当たりで、打球速度111・5マイル(約179キロ)、角度25度、飛距離は423フィート(約129メートル)。右中間への豪快な1発は、11日のメッツ戦以来、8試合ぶりの本塁打となった。

第1打席は1点を先制された直後の1回2死走者なしから初球、94マイル(約151キロ)の外角高めの直球を積極的に振っていった。バットの先で捉えた打球は中前に落ち、前日に続く2試合連続の安打。しかし、続く4番ウォルシュが二ゴロで凡退し、得点にはつながらなかった。

第2打席は4回先頭で高めのボール球に手を出し、一ゴロだった。

2点を追う7回1死一、三塁の第4打席は、左腕スパイアーと対戦。外角スライダーをすくい上げての中堅犠飛で、1点差とした。チームはこの回、なお1死三塁からスタッシの適時打で同点。序盤から劣勢の展開だったが、大谷の一撃から息を吹き返した。

大谷はこれで終わらなかった。3点を勝ち越された9回1死一、二塁の第5打席、右腕バーローのカーブを捉え、右越えに15号同点3ラン。今季4度目の1試合2発をマークし、延長11回にも左犠飛で1打点。自己最多の1試合8打点でチームを鼓舞したが、延長戦の末に1点差で敗れた。