米大リーグ機構(MLB)のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏が、マイナー選手の報酬問題について生活費を稼げないという指摘の根拠は受け入れがたいとの見解を示した。これを受け、マイナーリーガーの権利擁護団体が「無神経」と非難の声を上げている。

MLBは15日、最低賃金法違反を巡って8年にわたって交渉を続けていたマイナーリーガーたちに総額1億8500万ドル(約250億円)を支払うことで和解に合意。選手側の主任弁護士で元マイナーリーグ投手のギャレット・ブロシュース氏は声明で、メジャーリーグの夢を追い求めながら、貧困レベルの賃金、あるいは全く賃金を得られず経済的苦境に直面する選手たちを目の当たりにしてきたと語っていた。

だが、マンフレッド氏は19日のオールスターゲームを前に、全米野球記者協会に対し「マイナー選手が生活費を稼げないという指摘の根拠は受け入れがたい」とコメント。「マイナー選手の報酬という点について、この数年で実際に大幅な改善がなされてきたと思う。契約ボーナスはすでに多くのマイナー選手が受け取っている。そのほかにも住宅手当が支払われているが、これは明らかに報酬の一種だ」と述べた。

これに対し、権利擁護団体の事務局長であるハリー・マリノ氏は「ほとんどのマイナーリーガーが年俸では生活費をまかなうことができず、副業をしている。マイナーリーガーへの支払い額が妥当だという(マンフレッド氏の)見解は無神経であり、誤りだ」と非難を口にした。(AP)