日本と中国にルーツを持ち、侍ジャパン入りにも前向きな姿勢を示していたガーディアンズのスティーブン・クワン外野手(25)が、日本代表としての出場資格をMLBから得られていなかったと19日、日本関連の情報を扱う米メディア「ニチベイ」が報じた。

クワンは同メディアの取材に「MLBから資格をもらえなかった。僕の想像だけど、自分、もしくは親が日本のパスポートを持っているかどうかが基準になっていると思う」と明かし「他のチームでは例外があることも知っている。なんとか解決策が見つかるといいけど、現時点では代表資格が認められていないから、すごく落ち込んでいるよ」と話した。

クワンは日系の母と中国系の父を持ち、母方の祖父母は第2次世界大戦後に山形からカリフォルニアに移住。母は米国生まれで、父方の家族も似たような状況だという。日本代表入りの誘いは昨年9月のエンゼルス戦前に大谷から受け快諾。通訳の水原一平氏らの助力を得たが、11月に出場資格の問題が浮上し、先日、水原氏と連絡を取ったが進展はなかったという。

クワンは昨季の開幕戦でデビューし、史上初のデビューから4試合で15出塁を記録して話題を集めた。走攻守に優れ、出塁率の高さと空振りが少ないことで知られる。昨季は147試合に出場し打率2割9分8厘、6本塁打、52打点、OPS.772をマーク。新人王投票で3位に入り、左翼のゴールドグラブ賞にも輝いた。