レッドソックス吉田正尚外野手(30)が22日(日本時間23日)、本拠地メッツ戦に「2番左翼」でフル出場し、4打数3安打1打点と活躍。打率を3割1分9厘まで上げ、2位ディアス(レイズ)に3厘差をつけてア・リーグ首位打者に初めて浮上した。01年のイチロー(マリナーズ)以来となる1年目での首位打者が、いよいよ現実味を帯びてきた。
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通常なら、疲れがあっても不思議ではない。前夜の試合が集中豪雨で4回途中サスペンデッドとなり、この日は午後2時過ぎから再開。吉田にとって、実質的なダブルヘッダーだった。だが2戦目。敵の先発マウンドに通算209勝、サイ・ヤング賞3度のシャーザーが仁王立ちしていれば、ひるむわけにもいかない。
初回、94・1マイル(約151キロ)の内角高めの速球をコンパクトに振り抜き、左前打を放った。3回の第2打席は外角へのチェンジアップをはじき返し、投手強襲安打。「MLBを代表する投手のシャーザーから1打席目で安打が出た。2打席目も飛んだコースが良かった」。短気な性格で「マッド・マックス」の異名を持つ剛腕を攻略した技ありの2本を、冷静に振り返った。
それだけでは終わらなかった。7回1死二塁で迎えた第4打席には、救援右腕ゴットから三遊間を破る左前適時打。今季9度目となる3安打以上の固め打ちで、打率3割1分9厘でトップに立った。「数字は最終的なところ。変動もある」と話したものの、気分が悪いはずもない。
6月下旬には4試合連続無安打と調子を落としたものの、7月は14試合中12試合で安打。打率4割7厘とハイペースで安打を量産してきた。「なるべく(球を)長く見られるように。見て合わせるよりも、打てると思ったら打って、ずれたら打席の中で修正している」。初対戦の投手相手にも、卓越した修正力と観察眼で結果を残してきた。
1900年以降に限れば、デビュー1年目で首位打者獲得は01年のイチロー以来、史上2人目の快挙となる。打率3割5分で「隠れ首位打者」だったシーガー(レンジャーズ)が規定打席到達を目前にして、再び負傷者リスト入りした。ライバル不在の間、着実に打席と安打を積み重ねて行けばチャンスは十分。「積極的にストライクゾーンを振っていく」。オリックス時代、首位打者2度の吉田が、メジャーでもタイトルに手が届く可能性が大きく膨らんできた。



