【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャース移籍を表明した大谷翔平投手(29)が、古巣で二刀流復活を目指す。MLBの関係者によれば、25年シーズンは大谷の所属球団が、日本で開幕戦を行う予定。場所は古巣日本ハムの新球場エスコンフィールドが最有力だという。2度目の手術を行った右肘のリハビリで24年は打者に専念。25年開幕から、二刀流の完全復活が見込まれる。ファンにとっても大谷にとっても、最高のシナリオの凱旋(がいせん)となる。

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25年シーズン開幕戦、大谷は母国日本で二刀流復活となるかもしれない。MLBは25年の開幕シリーズを「大谷の所属球団」で調整中。さらに、場所は古巣日本ハムの本拠地エスコンフィールドが最有力という。野茂英雄氏のメジャー挑戦から始まり、ドジャースは日本人にとってもなじみのある伝統球団。さらに、ビッグスターの凱旋(がいせん)試合で二刀流復活となれば、かつてないほどの盛り上がりとなりそうだ。

最高のシナリオが完成する。大谷は9月下旬に右肘を手術。リハビリのため、来季は打者専念となる。その復帰戦は3月20日に韓国・ソウルで、そして翌年は日本で二刀流復活の青写真が出来上がる。古巣日本ハムのエスコンフィールドは、テキサス・レンジャーズの新球場グローブライフ・フィールドの設計を手がけたHKS社と大林組が共同で建設。慣れ親しんだメジャー式球場と古巣ファンの大声援も、二刀流復活を目指す大谷を後押しする。

夢プランはそれだけはない。日本人メジャーリーガーが開幕シリーズの凱旋(がいせん)試合でプレーしたのは19年のイチロー(マリナーズ)以来。当時は、開幕戦前に東京ドームで巨人とオープン戦を行った。25年も同様にオープン戦を行うことが自然な流れで、ドジャース大谷と古巣日本ハムの対戦が実現する。

また、24年の開幕シリーズと同様にパドレスが相手となれば、ダルビッシュ有との投げ合い&二刀流で対戦が見られる可能性もある。背番号「11」を着用した先輩後輩で、新球場を象徴する「TOWER11」に描かれる2人が、凱旋(がいせん)して激突するドリームマッチ。待ち遠しい夢舞台が、続々とやってくる。