【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)5日(日本時間6日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が休養を生かし、打者で剛腕左腕に挑む。地区シリーズ第2戦、フィリーズ先発の左腕ヘスス・ルサルド投手(28)と対戦する。対戦成績は14打数2安打(打率1割4分3厘)。2本とも本塁打で、前回9月17日の対戦ではセンターへの1発を放った。第1戦は先発左腕サンチェスとの対戦で3打席連続三振を喫したが、ルサルドは同じ左腕でも攻略できる可能性が高くなる。その理由をNobu's Eyeで検証した。

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大谷は左投手をさほど苦にしない。第1戦ではフィリーズの左腕サンチェスとストラームから4打席連続三振。第5打席は守護神の右腕デュランから四球を選んだが、4打数無安打に終わった。試合後、「対戦するピッチャーの質も高いですし、素晴らしいピッチャーが5打席ともマウンドにはいたので。なかなか打てる機会っていうのがなかった」と振り返った。

今季、対左の打率は2割7分9厘。対右は同2割8分3厘で、ほとんど変わらない。OPS(長打率+出塁率)は右が1・076で左が0・898と差があるものの、大谷が苦手としそうなタイプの左投手には共通した特徴がある。

第1戦で3打席連続三振を喫したサンチェスは、球威に加えて内角の制球力が高い。左打者に対して全体の配球で15%を占めるチェンジアップに、大谷のバットは何度も空を切った。左投手のチェンジアップに限れば、今季は打率1割5分で空振り率は50%。さらに内角低めのゾーンとなると打率1割2分5厘、空振り率は65%。必殺球に加え、平均球速95・4マイル(約153・5キロ)でシュートするツーシームにも苦戦した。

一方で、第2戦に先発するルサルドは同じ左腕でもタイプが異なる。同投手は左打者に対してのチェンジアップが、配球全体でわずか2%。平均球速96・5マイル(約155キロ)の直球とスイーパーが軸となる。9月17日の対戦で大谷は外角スイーパーを捉えて中越えの本塁打を放った。対戦成績で打率こそ低いものの、過去2安打とも本塁打。徹底した内角チェンジアップで攻められるとは考えにくい。外角中心となれば比較的、攻略しやすいだろう。

ロバーツ監督は第2戦の前日、オンライン会見で左腕に対する大谷の打撃について「心配ない」と言った。1日休養日を挟んだことで、二刀流の大谷にとってはリカバリー面でもプラスになった。敵地で2連勝すれば地区シリーズ突破へ王手をかけ、本拠地へ戻る。第1戦は苦戦した「打者大谷」のバットに期待がかかる。