ドジャース大谷翔平投手(31)のワールドシリーズの対戦相手が20日(日本時間21日)、因縁のトロント・ブルージェイズに決まった。エンゼルスからの移籍で複数球団と交渉する際、「プライベートジェットでトロントに降り立つ」などと誤報が出回った球団。大谷は第4戦に先発し、第7戦にもつれ込めばリリーフ待機となる可能性が高く、投打二刀流で自ら因縁に決着をつける。
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大谷が本当に、トロント行きの飛行機に乗る機会がやってきた。ブルージェイズが第7戦にもつれ込んだア・リーグ優勝決定シリーズを制し、ワールドシリーズ出場が決定。23年12月、カリフォルニア州からプライベートジェットで向かっているとの誤報が出た地で第1、2戦に臨む。実際はトロントには行っていなかったが、米フロリダ州の球団施設で入団交渉を行っていたのは事実。ドジャース以外では最有力候補と目されていた。結果的に入団せず、ブーイングを浴びる可能性もある。
ブ軍とは対照的にド軍は4試合でナ・リーグ優勝決定シリーズを終えているため、この日は本拠地で練習を行った。大谷は室内で練習したとみられるが、AP通信によると、サンダル姿でクラブハウスに姿を見せた。中央のテーブルには、同シリーズのMVPに選出され、授与されたトロフィーが置かれていた。トロフィーには「TEAM EFFORT」(チームの努力)という小さな紙が貼られていた。受賞会見で「僕が打てない時、右打者を含めて全員でカバーしてくれる試合が多かった」「本当に皆を代表してこれをもらってると思っている」と話していたが、感謝の気持ちを行動で示した。
ワールドシリーズでは、第4戦に先発し、第7戦にもつれ込めば救援に回る可能性が浮上した。ABEMA独占インタビュー企画「おはようロバーツ」に出演したロバーツ監督が「スネル、ヤマモト、グラスノー、ショウヘイだ」と先発ローテーションの登板順を明かした。「もし第7戦があればショウヘイをブルペンから起用できる」とも話し、胴上げ投手となった23年WBC決勝以来となる、救援登板も示唆した。
大谷は過去のブ軍戦で22年まで通算3試合に登板し、2勝1敗、防御率3・32。19イニングで25三振を奪っている。打者としては非常に得意としている相手で、通算121打数38安打、11本塁打、27打点、打率3割1分4厘、OPS1・154。今季はさらに磨きがかかり、3試合で2本塁打、13打数7安打、打率5割3分8厘、OPS1・077と打ちまくった。
大谷はリーグ優勝決定シリーズ第4戦で「3発&10奪三振」という球史に残る活躍を見せたばかりだ。だが、ベッツは「水を差すようなことは言いたくないけど、あれはもう終わったこと。今の僕たちの目標とは関係ない」。ロハスも「今はただ、あと4勝してワールドシリーズを勝つことだけを考えている」。今世紀初のWS連覇へ、全員が集中力を研ぎ澄ましている。
◆トロント・ブルージェイズ アメリカン・リーグ東地区所属。1977年のリーグ拡張で誕生。本拠地はカナダ・トロントにあるロジャーズセンター。現在、米国以外に本拠を置くメジャー唯一の球団。地区優勝7回、ワールドシリーズ優勝2回(92、93年)。今季はア・リーグ最多勝の94勝68敗。打撃はチーム打率2割6分5厘が両リーグ1位。投手は奪三振がリーグ3位。PSに入りシャーザー、ビーバーのサイ・ヤング賞経験者に新人イエサベージがかみ合う。日本選手は過去に大家友和、マイケル中村、五十嵐亮太、川崎宗則、青木宣親、山口俊、菊池雄星、加藤豪将が所属した。



