カブスからFAとなっていた今永昇太投手(32)がカ軍からのクオリファイングオファー(QO)を受け入れ、来季も残留することが18日(日本時間19日)、正式に決まった。

返答期限のこの日、複数の米メディアが伝えた。今永は規定額の1年2202万5000ドル(約33億円)で、メジャー3年目の来季もカ軍でプレーすることになった。

今季で2年目を終えた今永に対し、シーズン終了後、カ軍は3年総額5700万ドル(約85億5000万円)のオプションを拒否。今永側も1年1525万ドル(約22億9000万円)のオプションを破棄していた。ただ、QOを提示したカ軍のホイヤー編成本部長は、前週のGM会議の際、今永側との意思疎通がうまく進んでいる状況を説明。残留の可能性にも含みを持たせていた。

12年から導入されたQO制で、昨季までオファーを受けた延べ144選手中、14選手が残留。今年は13選手中、今永を含め史上最多となる4人がオファーを受け入れ、シュワバー(フィリーズ)、ビシェット(ブルージェイズ)ら9人があらためてFAとなった。来オフには、機構側と選手会との労使協定が失効する背景もあり、選手側が将来的な「サラリーキャップ」の導入を含め不透明な部分を懸念した可能性も見え隠れする。過去、QOを拒否する選手が多い一方、地元シカゴで屈指の人気者となった今永と、カ軍は基本的には「相思相愛」。今回はビジネス面での手順ともみられ、今季初めてポストシーズンを経験した今永にとっても、心機一転、新たなスタートを切ることになりそうだ。

◆クオリファイングオファー FA選手がメジャーの上位125選手の平均年俸額で、今季所属した球団と1年契約する制度。12年から始まった。今オフは年俸2202万5000ドル(約33億円)。提示された選手がQOを拒否しても残留交渉はできる。FA移籍した場合、旧所属球団には補償として来年ドラフトの上位指名権が与えられる。逆に移籍先球団は上位指名権を失うが、両者は一致しない。ほとんどの選手がQOを拒否し、昨季まで144人中14人しか受諾していない。