カブス今永昇太投手(32)が15日(日本時間16日)、敵地でのフィリーズ戦に先発し、自己最多タイとなる11三振を奪う好投。6回1失点で今季4試合目での初勝利を挙げた。
初回、先頭弾を浴びても冷静だった。「慌てることなく、自分を信じて投げました」。97球で空振りは今季メジャー最多の26度。バットの芯を外すどころか、当てさせない離れ業を演じた。「投げる哲学者」の異名通り、自らの投球を客観視する思考回路は変わっていない。打たれても抑えても、マウンド上では常にその要因を分析する。失投、配球、コース…。幾多の要素を考慮し、納得した上で次の打者に立ち向かう作業は、今永の生命線と言ってもいい。
2年目の昨季は、開幕投手を務めながら5月に故障で離脱した。最後まで本調子を取り戻せず、全日程終了後には「このままでは通用しない」と足元を見つめ直した。その一方で、3年目を前に1年契約のクオリファイング・オファーを受け入れ、勝負の年と腹をくくった。「毎年、レベルアップしている自信はある。昔の自分のいい時は関係ない。過去に戻るんじゃなく、また新しい自分を作ることに取り組んでいます」。勝った時こそ、謙虚に振り返り、次を見据える姿勢こそ、今永の哲学に違いない。
▼カブス今永が11奪三振で今季初勝利。11奪三振は24年9月16日アスレチックス戦以来、2年ぶり2度目の自己最多タイ。2桁奪三振も同戦以来4度目。空振り26は、今季メジャーの全投手で最多。球団では投球追跡が始まった08年以降、20年8月23日ホワイトソックス戦のダルビッシュ有と並ぶ最多記録。



