ホワイトソックス西田陸浮外野手(25)が25日(日本時間26日)、メジャーに初昇格した。

本拠地でのツインズ戦に背番号「51」を付け、「9番右翼」でデビュー。4回に二塁手のグラブをはじきながら中前へ運び、守備では本塁への好返球で初補殺を記録した。村上宗隆内野手(26)は、リーグ単独トップとなる18号ソロの「祝砲」で西田の門出に花を添えた。

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試合後、「ナーバスだった」と初々しく振り返った言葉をよそに、西田は憧れ続けてきた舞台を心から楽しんでいた。4回2死、ツインズ先発マシューズのスライダーを二塁手のグラブをはじきながら中前へ運び、メジャー初安打をマークした。「めっちゃうれしい。めっちゃ気が楽になった」。一塁ベース上ではとびっきりの笑顔で、村上ら同僚が盛り上がるダッグアウトへ向かってポーズを決めた。

マイナーでは主に二塁を守っていたが、右翼でデビュー。2回2死一、二塁の守備では右前打を捕球すると、本塁へワンバウンドでストライク返球。二塁走者をアウトに仕留め、初補殺を記録した。「投げた時に靴が脱げたのでヤバいと思った」とおどけた一方、ユーティリティー野手としての資質を十分に発揮した。

前夜、初昇格を告げられた時は、思わず涙があふれたという。イチロー氏(52=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)と同じ背番号「51」を付けることになったが、米国報道陣に対して「比べないで」と懇願。「正直、変えた方がいいと思うぐらい重い番号」と、周囲を笑わせた。

今春のキャンプでは、村上が合流した際、サポート役として一緒に汗を流し、励まし合った。オープン戦では控え要員として村上と一緒の試合に出場するなど、着実にメジャーとの距離を縮めてきた。今季は「自分の打撃を見つけたい」とテーマを掲げ、マイナーでは主に1番打者。「その時」を待ち続けてきた。

初安打&初補殺の個人記録だけでなく、ホ軍の勝利に貢献。試合後は、地元テレビ局のヒーローインタビューに呼ばれ、同僚からドリンクシャワーを浴びた。「自分はメジャーリーガーだとは思っていない。まだ1試合だけなので」。確かに、あくまでもデビュー戦は厳しい生存競争のスタートに過ぎない。ただ、米国の祝日「メモリアル・デー」は、西田にとって忘れられない1日になったことも間違いない。

◆西田陸浮(にしだ・りくう)2001年(平13)5月6日生まれ、大阪府出身。楠葉西中(大阪)では北大阪ボーイズでプレー。宮城・東北高では副主将の3年夏に決勝で仙台育英に10-15で敗れるなど、甲子園出場はなし。マウントフッド・コミュニティーカレッジを経て22年秋、オレゴン大に編入。23年のシーズン25盗塁はリーグ新記録でナッシュビル地区MVP選出。同年7月のドラフト会議でホワイトソックスから11巡目(全体329位)で指名された。168センチ、68キロ。右投げ左打ち。

【動画】ホワイトソックス西田陸浮、メジャー昇格を伝えられた瞬間…感極まり