【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)14日(日本時間15日)=斎藤庸裕】ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が、オールスター初打席で豪快な空振り三振を喫した。7回からア・リーグの「7番一塁」で途中出場し、9回先頭で打席に立った。パドレスの守護神メイソン・ミラー投手(27)と対戦。最速101・9マイル(約164キロ)の剛速球に、フルスイングで挑んだ。MVPはヤンキースのコディ・ベリンジャー外野手(30)が獲得。2年連続で参加したドジャース山本由伸投手(27)は登板機会なく、17日(同18日)から始まるシーズン後半戦に備えた。

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村上は試合後のロッカールームで、充実感をにじませながら迫力満点の真っ向勝負を振り返った。剛腕ミラーにフルスイングで対抗したが、全て空振り。最後は101・7マイル(約163・7キロ)のフォーシームにバットが空を切った。「初めて、こういう舞台で対戦できたのはすごくうれしかった。楽しかったです」。スター選手ぞろいの夢舞台で思いきり、全力を尽くした。

レギュラーシーズンでも経験がなかったスピードを体感した。最速101・9マイル(約164キロ)。「Nasty(えげつない)」と振り返りつつ「こういう期間に、あの素晴らしい球を見られたので、すごく良かった」と前向きに捉えた。強者が集う最高峰のリーグの球宴。自らを上回る世界トップクラスの技術や力強さを肌で感じながら向上心をのぞかせるあたりが、村上の野球愛を物語っていた。

7回から守備につき、4点リードの9回は最後の打者の投ゴロの送球を捕球して試合終了となった。ウィニングボールは「監督(ブルージェイズのシュナイダー監督)に渡しました。日本人の良いところ。持って帰ろうと思ったんですけど」とニヤリ。試合中はもちろん、練習の合間に他球団の選手たちと会話ができるのが、球宴の醍醐(だいご)味でもある。会話は弾んだのかとの質問には「下ネタとか、そっち系のコミュニケーションしか取れていないです」と笑わせた。

快進撃を続けるホ軍の同僚バルガスが両軍唯一の本塁打を放った。村上は「チームメートで、すごくいいバッティングを毎回してくれるので、実力通りの活躍かなと思います」と喜び、4万3916人の熱狂的ファンの前でのプレーには「最高にうれしかったですね」と感慨に浸った。

前日の本塁打競争では1次ラウンド敗退も、約142メートルの特大弾で盛り上げた。恒例のレッドカーペットショーでは、ダメージ・ジーンズに白のジャケットで登場。真夏の祭典をメジャー1年目で経験した。「特別なものですけど、また次も出たいと思っていますし、最初で最後じゃないと思っているので」。初々しくも、堂々と-。ワイルドに2日間を楽しんだ。

○…オールスター開催日恒例の「レッドカーペットショー」にホワイトソックス村上は、代理人が用意したダブルの白ジャケットにダメージジーンズで登場した。ファッションで気に入っている部分を「全部」とし、会場は「すごく熱気があってうれしい」と話した。ドジャース山本はタキシードにクロスタイ、腰元に真珠のチェーンをチラ見せし「ちょっとシンプルな感じで、格好良く、おしゃれなものを着させてもらいました」と笑顔だった。

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