開幕戦へ圧倒のデモンストレーションだ。開幕投手に内定している阪神ランディ・メッセンジャー投手(33)がDeNA戦で先発し、3回4安打1失点。今季初の対外試合は、最速150キロをマークする速球でぐいぐいと押した。「太め残り」疑惑も笑顔と剛球で解消した。

 198センチの大男がマウンドで不敵に笑った。3回だ。4番筒香への初球。メッセンジャーの力強い直球が内角低めに決まった。スコアボードに「150キロ」が表示されると、球場からどよめきが起こった。

 「球速は意識していない。いい投球をするのが目標だからね。個人としては全然だめだった。変化球が抜けていた。何もいいところがなかったよ」

 剛球を見せつけながら、変化球の仕上がりにメッセンジャーは首をかしげた。納得のいくボールは数球だけ。この日投じた変化球はスライダー、カーブ、フォーク。2回には浮いたスライダーをバルディリス、高城に狙われ、失点につながった。中西投手コーチは「真っすぐは良かったけど、あとは変化球。抜け球が多かった」と指摘した。

 それでも15年初の対外試合登板。いきなりの150キロに、バックネット裏の巨人三沢スコアラーは「順調にきている。紅白戦から間が空いたが、しっかり投げられていて球も強い」とうなった。メッセンジャーの目には3月27日、開幕戦中日戦の京セラドーム大阪マウンドが見えている。「しっかり取り組んで調整していきたい。まあ、以前から言っている通りだよ。変わりはない」。堂々と「正直言って投げたい。自分が投げるべき」と宣言してきた意気込みの成果は、球速が物語っていた。

 来日直後からオーバーウエートが心配された。それもキャンプの約1週間でランニングメニューを中心に絞ったという。「かなり落としたよ。ホテルに帰ってもいろいろやっているからね。ユニホームがダボダボだよ」。ちなみに今の体重は「シークレット」と笑った。注目の的は体重より球速のキロ数に移った。迫力のパフォーマンスを開幕戦に披露する。【宮崎えり子】