ついに勢いが止まった。開幕から24年ぶりの快進撃を続けてきた西武だが、昨季日本一のソフトバンクに逆転され、連勝は5でストップした。それでも田辺徳雄監督(48)は「いつか負ける日はくる。ただズルズルいかないように。明日またいい試合をして勝たないといけない」と気持ちを切り替えた。

 打つ手は打った。1点リードの8回には、連勝を支えてきたセットアッパー増田を投入する。2死一、三塁で松田にボールが先行すると歩かせる指示を出した。結果は裏目に出て、次打者の高谷に満塁走者一掃の逆転二塁打を許した。「増田を出して抑えにかかっているんだから打たれたのは仕方がない。松田か高谷か、不利なカウントになったので歩かせたのはベンチの指示。仕方ない」と責任を負った。

 田辺監督にとっては、西武黄金期を支えた工藤監督との初対決でもあった。2月22日のオープン戦と26日の練習試合が雨で流れていた。「1試合では何とも分からない。何試合かやれば感じることはあるだろう。そこで対策を練りたい。ただ最近はソフトバンクに対して苦手意識がある。今年はふっしょくしなければいけない」と話した。優勝するためには越えなければならない壁だ。

 明るい兆しもある。試合前まで20打数3安打の1割5分と不振だった昨季の本塁打王メヒアに待望の今季1号が出た。「徐々にだが本来のスイングが出来始めているのは明るい材料だ」ととらえた。首位をキープするために連敗はしたくない。【矢後洋一】