日本ハムの新戦力、ブランドン・レアード内野手(27)が試合を決めた。同点に追いついた直後の7回2死二、三塁の場面で決勝の2点左前適時打を放った。米国から来日中のフィアンセ、ラナさん(25)が見守る前で飛び出した4試合ぶりの快打。おとこ気あふれる助っ人の一振りでチームも4連勝。単独首位浮上へと導いた。
チームと最愛の人へささげた決勝打だ。同点の7回2死二、三塁。気持ちは高まった。「いい場面で回ってきたと思った」。試合を決められる最高のシチュエーションに身震いした。2ボールからの3球目。ど真ん中のスライダーを左手1本でとらえた。「この場面で打てなかったら男じゃない」。思いが詰まった決勝2点適時打が左前に弾んだ。4試合ぶりの快音が敵地に頼もしく響いた。
やっと男前な姿を見せられた。スタンドにフィアンセのラナさんがいた。米アリゾナ州から1日に来日。現在は、遠征をともにしている。チーム内で愛称「金ちゃん」と親しまれる新助っ人は気持ちを前面に押し出すタイプ。最大の発奮材料を手にしたが、気合が空回りしていた。再開した日から3試合連続無安打。「野球だから、しょうがない」と割り切り、勝負どころで結果を残した。
異国の地で始まった新生活の支えだった。交際5年。ラナさんは現地で獣医師の卵として動物病院で働いている。来日した1月31日以降、お互いに時間をみつけてはテレビ電話などで連絡を取り合ってきた。春季キャンプ中にはファンがレアードにサインを求めて並ぶ写真を送った。「すごく驚いて、スター選手のようだねと。早く自分も行きたいってね」。たわいもないやりとりが活力だった。
ピンチでも男前だった。初回、苦しんでいた大谷が糸井に四球を与えた。すぐにマウンドへ駆けよって声をかけた。「言葉の壁はあるけど少しは分かってくれる。アクションとかでね」。英語とボディーランゲージで「ひと息つけ」と、伝えた。間を取ってあげた優しさと価値ある決勝打で強力援護した。熱血漢の助っ人が、チームに至福の4連勝と単独首位浮上をもたらした。【木下大輔】



