ど根性男の力投は報われなかった。中日の新外国人ラウル・バルデス投手(37=ブルージェイズ3A)の初白星がスルリと消えた。小雨の降る神宮のナイター。都内では午前中に降雪も記録し、夕方には2・4度まで冷え込む地点もあったほど。それでも「米国では雪が降っても半袖だった」といつもの半袖スタイルで序盤からゼロを並べた。

 事態が急変したのが1点リードの8回だ。2死から川端に右翼線二塁打を許して降板すると、2番手又吉が同点打を許すまさかの展開。7回2/3を5安打1失点。来日最多129球も勝ち星につながらなかった。

 初登板から3試合で20イニングを投げて防御率1・35。母国キューバからドミニカ共和国に亡命し、メジャーまで上り詰めた苦労人は忍耐強い。「今日みたいな投球をしていればいつかは勝ちはつく。これまでのような投球を続けていきたい」と前向きだった。