中日高橋周平内野手(21)が打線の“危機”を救った。4回1死一、三塁で右中間を抜く先制の2点三塁打。これが決勝点になった。カウント3-0から「打て」の指示でファウルにしたが、集中力を切らさず、次の甘い直球は逃さなかった。ヤクルト新垣には前回9日の対戦で2打席2三振していた借りを返した。

 「今までチャンスで凡退することが多かったので何としても打ちたかった」

 右肘負傷の平田が今季初めて先発を外れて欠場。和田、森野、ルナに続き、ついに昨季のチーム打点上位4人がスタメンから消えた。チーム537打点のうち半分以上の289打点を稼いだ4人だ。高橋周は「僕が(自分への)期待を感じることじゃないと思う。一生懸命やれば結果はついてくる」と雑念を排した。主役級は不在でも誰かがカバーする。監督が求める今年の形を象徴していた。

 谷繁兼任監督は「周平は何としても(新垣に)借りを返したかったのでは。福田もだけどあいつらはいつも勉強。反省と予習の繰り返しですよ」と1歩ずつの成長を感じ取っていた。【柏原誠】