最下位オリックスの反撃態勢が整ってきた。楽天に終盤の逆転勝ちで10勝目。2連勝で2カードぶり勝ち越しに導いたのは、故障離脱していたリリーフ右腕2人だった。岸田が今季1勝目、平野佳は復活の2セーブ目。佐藤達は腰痛で2軍調整中だが、昨年2位躍進の原動力となった強力ブルペンが復活した。森脇浩司監督(54)も「彼らの復帰で厚みは増す」とうなずいた。

 まずはセットアッパーの岸田が1点ビハインドの6回から登板した。左脇腹痛から復帰2戦目。2回を1安打無失点に抑えた。すると7回に打線が3得点で逆転。勝利の方程式のお膳立てができあがった。

 8回の塚原をはさみ、9回はこの日1軍復帰したばかりの平野佳の出番だ。1安打を許したが、アウト3つを三振で奪う圧倒的な内容。最速は152キロを計測した。昨年、リーグ新記録の40セーブをマークした守護神は「迷惑をかけてるなと(離脱中は)テレビを見て思っていた。僕が入ったことでリズムが良くなればいい」と言葉が弾んだ。

 “おとこ気”の復帰登板だった。4月1日のソフトバンク戦で右足首を負傷。同4日に出場選手登録を抹消され、1軍昇格まで1カ月近くかかった。

 「まだ足は思った以上に腫れている。痛みがないといったらウソになる。慢性的なものかもしれない」。状態は決して万全とは言えない。それでも、苦しいチーム状況でこれ以上休んでもいられない。空白の時間を埋めるべく、これからどんどん白星を呼び込んでいくつもりだ。【大池和幸】