中日吉見一起投手(30)が力投でチームの白星を引き寄せた。開幕からの連続無失点を25回に伸ばし自己記録を更新。結局7回1失点で自身に勝敗はつかなかったが、打線が右腕の力投に応えた。1-1の8回にルナ、ナニータの連続適時中前打でDeNAを打ち負かした。
「悪いなりに投げられましたが自分で自分の首を絞めてしまった。反省して次回は同じことをしないようにしたいです」
1-1の7回は1死三塁で梶谷、筒香を連続で空振り三振。変化球を完璧に低く制球する真骨頂だった。4試合にわたるゼロ行進で完全復活を印象づけた。右肘手術の影響から過去2年で1勝に終わった「故障持ち」の姿はもうない。右肘に配慮して、これまでは投げるたびに出場選手登録を抹消して間隔を空けてきたが、今回は初めての中7日登板だった。
好調の秘密は「勘違い」だ。「ピンチを迎えても『ヤバイ』とは思わず、プラスのことを考えるようにする。自分を勘違いさせている」。精神的優位を自らつくり、ピンチでの粘り、集中力を生み出す。中日のナゴヤドームでの粘り強い戦いぶりを象徴するような、吉見の107球だった。【柏原誠】



