ソフトバンク寺原隼人投手(31)が5回2失点で2連勝だ。「最低限。4回から球威が落ちてばらついた」と苦笑いも、初回から全力で飛ばし、責任の5イニングを83球で投げきった。
5回2死一、三塁のピンチ。疲れで下半身が粘れない中、4番雄平にフルカウントから外角146キロの直球勝負。空振り三振を奪った。直後にベンチで佐藤コーチ、高谷と話し、この回限りで交代した。
このヤクルト3連戦は「みやざきスペシャル3DAYS」として開催。「そんなんで勝てるなら、毎日やってもらいますよ」と笑ったが、宮崎出身の顔が活躍する舞台は整っていた。
宮崎愛の強い寺原だが、昨年末のプロ野球宮崎県人会の集まりを欠席した。昨年は武田と2人で出演した宮崎市のCMも今年は断った。「出たくなかっただけです」。右膝手術から復活する今季にすべて集中するためだった。苦労をかけてきた家族がスタンドで観戦する前で白星をつかんだ。
工藤監督は「来週も(先発で)行くよ。行きます」と明言。寺原は「イニングは考えていない。力強い球をより多く投げられるようにしたい」。再び自分の居場所をつかんだ右腕は、これからも初回から全力投球を続ける。【石橋隆雄】



