巨人が、今季初めて東京ドームで負け越した。ソフトバンクには柳田がいる。3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーに最も近い男の能力に屈した。

 1点リードの4回。先発杉内俊哉投手(34)は先頭柳田に四球を与えた。内川への初球、雄大なストライドの盗塁を許した。1死二塁で李大浩。一塁が空いて、四球も仕方なく思えた。この先、6番松田からが実にもったいなかった。1ボール2ストライクと追い込むも四球で満塁に。じっくり仕留めたい川島、高谷への入りが甘く、初球を連続適時打された。柳田の威圧感と足が投球を慎重、窮屈にさせた。杉内は「1点を守ろうとしすぎたことが、投球に出てしまったかも。ソロ、2ランでもOKの開き直り、大胆さが必要でした」と悔いた。

 1点リードの窮屈な状況も、柳田の守備が演出していた。2回無死一、二塁で、実松の中前打は右中間よりの打球。素早く詰めて捕球した中堅柳田は、体がライト側へ流れながらも、カットマンへストライク送球。アンダーソンの本塁突入を阻止した。8回もアンダーソンの右中間への当たりに最短で反応。振り向きざま、前腕だけでカットマンに送球する剛腕で、同点ホームを止めた。

 堅守を連発された原監督は「そういうところ。あと1本」。杉内については「慎重にいくのは、よく分かる。満塁になって、ちょっとボールが浮いた」と話した。ソフトは個が突出している。束になって3連敗を阻止する。【宮下敬至】