日本ハムが聖地で完敗した。阪神2回戦は投打に精彩を欠いて連敗を喫した。圧倒的な声援を背に戦う猛虎を止められず7カードぶり、今季の交流戦は初の負け越し。若手中心のチームは投手陣の3四球がいずれも失点に絡み、守備では2失策。打撃陣も2併殺と流れをたぐり寄せられなかった。栗山英樹監督(54)は悔しさを押し殺し、連日の惜敗を甲子園からのメッセージと受け取った。

 試合終了と同時に、潔く帽子を取った。栗山監督は聖地へ一礼し、すぐに三塁側ベンチ裏のロッカーへ消えた。今季2度目の5連勝と勢い十分で乗り込んだ甲子園で連敗。帰りのバスに乗り込む前、試合中のもどかしさを一気に吐き出した。「まだまだ我々に力がないということ。もっともっと練習して、しっかりやりなさいと甲子園に言われている」。気持ちを整理し、宿舎へ向かった。

 高校時代、誰もが憧れた球場からの厳しい洗礼だった。打線はつながりを欠いた。1点を追う2回は先頭の中田が四球を選んだが、続く近藤が併殺打。4回は中島が中前打で出塁も阪神能見の技術、けん制やクイックモーションに翻弄(ほんろう)された。俊足を封じられ「遅れ気味にスタートを切ってしまった」。田中の投ゴロで出遅れ、再び併殺。2、4回とも先頭打者が出塁しながら、流れのある攻撃が出来なかった。

 接戦の展開で飛び出した守備のミスも、相手を勢いづかせた。4回は2死から近藤が一塁へ悪送球。6回は西川が左翼から本塁へ悪送球し、打者走者の二塁進塁を許した。ともに失点につながらなかったが、記録は失策。栗山監督は「誰が見ていても、分かるところは分かる。挙げたらキリがない」。先発吉川と2番手白村は四球絡みで失点。チーム全体で阪神に押し切られる隙を見せてしまった。

 週末も重なり、連日の超満員となった甲子園で、開幕から若手中心で突っ走ってきたが、空回りした。7カードぶり、今季の交流戦は初の負け越し。栗山監督は「反省しないといけないことは、いっぱいある。肝に銘じて明日からやっていきます」と、前を見据えた。聖地からの重みのあるメッセージを受け止め、成長の糧とする。【木下大輔】