ソフトバンクが15安打11得点で日本ハムに大勝し、首位を堅持した。猛攻の中心はセ・パ交流戦MVPに輝いた3番柳田悠岐外野手(26)だ。4回に日本ハム白村の真ん中高めストレートを豪快に振り抜いた。「詰まったんで、ショックだった。(バットの)根元でいくと思わなかった」。打ち損じた気になっても、打球は左中間のテラス席まで飛んでいった。横浜スタジアムの電光掲示板を破壊した3日以来、12戦ぶりの14号2ラン。またもや衝撃的なパワーを見せつけた。
試合前には交流戦MVPに選ばれた。DeNA戦では破壊弾以外にも審判直撃打。広島戦ではあこがれの黒田からマルチ安打で、お褒めの言葉をいただいた。数々のインパクトを残したが、本人が思い浮かべたベストシーンは「ナゴヤドームの同点ホームラン。自分の中では大きかった」。中日山井から放った1発は試合の流れを決定的に変え、逆転勝利を呼んだ。
この日の1回の打席も「流れ」を呼び込むものだった。中堅右へ先制の適時二塁打。4二塁打が飛び出し、5点を先取する猛攻の中心的存在になった。
3安打3打点で、三塁打が出ればサイクル安打。試合後の選手サロンで工藤監督から「次は狙えよ」とハッパをかけられた。しかし柳田は「無理でしょ。狙ってないっすよ」と無欲。賞金200万円の使い道を問われると「自分の体のメンテナンスに使いたい」と即答した。首位攻防戦に連勝し、2位日本ハムに1・5ゲーム差。怪物のバットで首位固めに入った。【田口真一郎】



