来日初の満弾でルーキーを援護した。日本ハムのブランドン・レアード内野手(27)が2戦連発となる先制の14号満塁本塁打を放った。4回2死満塁から楽天辛島の直球を右翼スタンドへ運んだ。打率は1割台に低迷するが、貴重な一撃でチーム3連勝の立役者となった。

 値千金の放物線が右翼席に突き刺さった。レアードが前夜に続いて、インパクト十分のアーチを放った。4回2死満塁。「ヒットでいいやと思って打席に立っていたよ」。自分へのプレッシャーを軽減し、楽な気持ちで外角高めに浮いた135キロ直球をジャストミート。「甘いところに入ってきたからコンパクトに振ったら入ってしまった」と、本人も驚きの14号グランドスラム。来日初の満弾で一気に試合の流れを引き寄せた。

 愛称「金太郎」の担いだマサカリ…ではなくバットが猛威を振るい始めた。交流戦明けは11試合で4発。打率は1割9分と苦しむが、悲壮感はない。柏原打撃コーチとの約束事はシンプルだ。「ボール球を振らないこと。あいつはストライク来たら打つんだから。それだけ」(同コーチ)。この日も、相手の失投を逃さず、仕留めた。

 普段はおちゃめな性格だ。6月30日、雨天中止となった函館でのオリックス戦。試合前練習後、おもむろに一塁側ベンチで座っていた栗山監督に近づいた。自身のスマートフォンを取り出し、カメラ機能を起動。自撮りモードに切り替え、指揮官を手招き。「ノーゲーム!」と、雨が降りしきるグラウンドを背に2ショットでフレームに収まった。栗山監督も笑うしかない陽気な行動で、ムードメーカー役も買って出る。

 この日も試合前に栗山監督から「2ヒット、1ホームラン」と要求されたが「ノー。アシタ」。やんわり拒否も、試合では期待に応えた。「とにかく勝利に貢献したいんだ」。熱い魂を持つ助っ人が今季5度目の3連勝を呼び込んだ。【木下大輔】