苦手対策が急務だ! 広島が今季9度目の0封負けを喫し、借金3に逆戻り。中日八木智哉投手(31)に6回3安打に封じられ、緒方孝市監督(46)も唇をかんだ。4度目の対戦となった八木には、計23回1/3で1得点に封じられている。防御率4・79の左腕だが、広島戦の対戦防御率は0・39。ミスも出て敗れたが、何度もやられ続けるわけにはいかない。勝率5割ターンへ、もう負けられない。
エルドレッドがヘルメットとバットを乱暴に投げた。1回2死一、三塁。この試合、唯一といっていい好機を空振り三振で逃した後だった。よーいドンの好機を逃すと、中日八木の前に好機らしい好機すらつくれなかった。6回まで気持ちよく投げられ、3安打のゼロ行進。何度も見た光景が、また繰り返された。
緒方監督 しっかりこっちとしてはミーティングで各打者に指示を出してはいるんだけど。コースを広く、内角を意識球に使われ、低めに集められた。こういう結果だから、(対策の)上をいかれたということ。
深刻な“八木アレルギー”だ。これで3度の先発を含む4試合で対戦。広島打線は計23回1/3でわずか1得点しか奪えていない。ナチュラルにシュートしていく直球に、チェンジアップ、スライダーとカットボールを織り交ぜられた。120キロ台後半から130キロ台のボールに、思わず手が出る。主砲新井も3打数無安打。微妙に芯を外され、凡打が続いた。
新井 丁寧に投げられたという感じだけど、それでも打たないといけない。次は打たないといけない。
先発ジョンソンを援護出来ず、攻守にわたってミスも出た。攻撃面では6回。1死一、二塁で二塁走者丸はモーションを盗んで盗塁を試みたが、捕手がはじくのを見てスタートを切った一塁走者シアーホルツが二塁で刺された(記録は盗塁死)。守っても5回無死一塁からの盗塁で、石原の二塁送球を遊撃田中がはじいた。この回は無失点で踏ん張ったが「ミスで流れを悪くして、労力を使った」と指揮官も頭をかいた。
シーズン終盤を見据えても苦手対策が急務。「次こそは、という気持ちで臨んでほしい」。これで借金3に戻り、2位浮上のチャンスを逃した。目標に掲げていた「5割ターン」までも、残り3戦3勝が必要と後がなくなった。まずは今日。ヤマイは気から、で一気に攻略する。【池本泰尚】



