勢いが止まらない。ソフトバンクが楽天を下し、優勝マジックを4に減らした。5回に4番内川聖一外野手(33)の適時二塁打など一気の6連打で突き放し、今季3度目の6連勝。終わってみれば15安打9得点。ここ4試合でも37得点と圧倒する。貯金45は南海時代の65年以来、50年ぶり。15日の最短胴上げへ、まっしぐらだ。

 ソフトバンクの今季の強さを象徴するような猛攻だった。1点リードの5回。先頭明石が中前打で出塁し、柳田も左前打で続く。無死一、二塁で内川が左越え適時二塁打。9月に入って打率3割3分3厘、15打点と復調の兆しをみせている4番の一打でさらに勢いづき、6連打を浴びせた。

 「右に打ってもダメなら、と開き直って引っ張りにいきました。本当にこのヒットはうれしいですね。続けてよかったです」。押し出しも含む一挙4得点。つながる打線の勢いが楽天の戦意を喪失させた。

 ベンチワークもさえた。先発レイはツーシームが主体と予想していたが、序盤からスライダーの割合が多いことを察知。藤井打撃コーチが3回に円陣を組み、この日の配球を確認した。その上で相手が組み立てを変えてくることも想定。それ以降、スライダーが激減し、レイが本来のツーシーム主体の投球をしてきたことで狙い球が絞りやすくなった。明石、柳田、内川、李大浩は4人とも打ったのはツーシームだった。

 工藤公康監督(52)は「日本ハム戦で打線が仕事をして、それをそのまま(仙台でも)出してくれた」と笑顔。日本ハムが負け、マジックは4となった。指揮官は「いい状態なので、今のままいってくれたらいい」。貯金は45。記録的な優勝は、もうすぐそこだ。【福岡吉央】