巨人原辰徳監督(57)が17日、首位ヤクルトとの2連戦を前に、強い緊張感の中でプレーする重要性を説いた。2ゲーム差で追うヤクルトとは残り5試合。1戦、1勝が覇権争いを左右する中、指揮官は「強い緊張感の中でやることが大事」と指摘した。極度の緊張は重圧や力みに変わる可能性もあるが、優勝の味を知り尽くす巨人ナインには無関係。バレンティンも復帰予定だが、己の心を高め、連勝で4連覇へ望みをかける。

 単なる13分の2ではないことは、誰もが理解する。2ゲーム差の3位巨人にとって、今日18日からの首位ヤクルトとの2連戦は4連覇への大きな関門。決戦を前に、原監督は「大事な試合が続く。強い緊張感の中でやることが大事になる。マイコラスに先陣を切ってもらって、一の矢、二の矢と行きたいです」と決意を込めた。

 ジャイアンツ球場で行われた練習中、ノックバットを手に眼光鋭く、勝負に備える各選手の状態を見極めた。「コンディションが悪い人はいないです。ケガ人がいない状態で明日を迎えられる」と感じた。前日16日の移動日、「威風堂々と」と奮起を求めた長野のハツラツとした動きには「集中力を持って、やっていたね」と納得した。

 最も警戒すべきバレンティンが復帰予定だが、冷静にとらえた。スタメンの可能性もあるが、原監督は「その時はその時ですね」と返答。当然、スコアラーやバッテリー間で「バレンティン包囲網」は立てるが、川端、山田、畠山ら強打者がそろうだけに、特別視することはなかった。

 先発を託されるマイコラスも、同じだった。報道陣からバレンティンについて聞かれても「ヤクルトに在籍する選手。何年か前に記録を更新した選手というのは知っているが、具体的なイメージはないです」と言い放った。ヤクルト打線の対策を聞かれても「テストを前に答えを教える先生はいないでしょう」とピシャリと遮った。

 4連覇に向け、上位のヤクルト、阪神戦を含めた勝負の7連戦を迎える。原監督は「我々はこういう状況下で、どれも大事になる」と話した。神宮から幕を開ける「秋の陣最終ラウンド」。胸の高まりを力に変える。【久保賢吾】