闘将の軌跡をなぞる。楽天梨田昌孝監督(62)が5日、岡山・倉敷市内にある「星野仙一記念館」を訪れ、星野仙一副会長(68)にあやかると意気込んだ。
秋季キャンプの最初の休日に選んだのは「燃える男の魂」継承だった。数ある展示品の中から、胴上げの笑顔の写真をうらやましげに見つめた。「この胴上げ、最高の笑顔だよね。球団のジャンパーを着てきたけど、このまま宙に舞いたい。がんばろうという意欲がかき立てられた」。目指す場所だった。
自らの半生と重ねた。近鉄、日本ハムを率いてリーグ優勝を経験。しかし日本一にはあと1歩届かなかった。星野副会長も中日、阪神と監督を歴任するもリーグ優勝のみ。3球団目の楽天で13年にようやく日本一を達成した。「星野さんも3球団目の監督で初めて日本一になった。僕もここが3チーム目。なんとかリーグ優勝して、最後は日本一という同じ道にあやかりたい」と記念館への訪問は悲願達成への願掛けでもあった。
今日6日からの第2クールでは紅白戦も予定し、実戦形式で選手の能力を見極める。来季の巻き返しへ、ロッテを戦力外になった川本良平捕手(33)の獲得調査や新外国人のリストアップも着々と進んでいる。「短い距離でも、星野さんと並んで倉敷でパレードができたら。美観地区の昔ながらの落ち着いた屋敷の中を静かに歩みたい。人力車なんか町並みに似合うね」と遠くを見つめた。目指す日本一に思いをはせ、闘将とVロードを歩む。【島根純】



