巨人片岡治大内野手(32)が8日、由伸流の「考えるスイング」でバットを振り込んだ。一振りに魂を込め、計495スイング。テーマに挙げる「バットを内側から出す」イメージを頭に描きながら、丁寧に、力強くバットを振った。亀井、内海と並び、最年長での宮崎秋季キャンプ参加。FAでの加入3年目となる来季に向け、鬼の振り込みで課題を克服する。

 午前8時30分、球場入りした片岡は、開口一番に力強く宣言した。「今日もガンガン、バットを振っていきます」。リップサービスなどではなかった。その目が覚悟と決意を物語った。亀井、内海と並び、最年長での秋季キャンプ参加。置かれた立場は、片岡自身が理解する。「バッティングを見直す」。そう言って、気合十分でキャンプ地の宮崎に入った。

 バットを振り込むスタイルは、高橋監督が重要視する「由伸流」だった。数ばかりを意識せず、1スイングごとに、バットの軌道などを確認。言葉に出しながら、模擬スイングを繰り返した。打撃練習について、高橋監督は「ただ、量を振ればいいってわけではないです。大事なのはどういう意識で、何を考えて、振っているのか」。片岡が実践したのは、高橋監督のアプローチと重なった。

 課題克服のために、考えた結果だった。「体からバットが離れて出て、詰まったり、ポップフライが増える」のが課題。「体の内側からバットを出すことをイメージしながら」バットを振るが、ポイントは右肘の入れ方だという。「意識してやっても、できたと思えるのは数えるほど」と反省するものの、重ねた495スイング全てに意味がある。

 西武からFA権を行使して、14年に加入したが、2年連続でCS敗退。自身の成績も不完全燃焼に終わった。「何をしに巨人に来たのか…。来年は、何が何でもやらなきゃ」。練習後、約120人のファンと写真撮影会を約30分間実施し、1日が終わった。全力を出し切った片岡は、スイング数を聞き、目を丸くさせた。「それだけ?」。頭の中でイメージしながら振った分、疲労感と充実感は相当だった。【久保賢吾】