巨人ドラフト1位の立命大・桜井俊貴投手(22)が29日、母校のOBに結果での恩返しを誓った。
この日、神戸市内のホテルで行われた北須磨高野球部OB会主催の入団記念壮行会に出席。同校出身では初めて、プロ入りする右腕は「1年目は2ケタ勝利を目標に」と決意を込めた。プロ入りを前に、自身が通った小学校、中学校、高校、大学に野球道具を寄贈。次はマウンドから、感謝を体現する。
神戸市内のホテルで開催された壮行会の冒頭、舞台に上がった桜井はこん身のジョークで会場を盛り上げた。「こんばんは。櫻井翔です」。クスッと漏れた笑いとともに場の雰囲気を和ませた。「1年目は2ケタ勝利を目標に。みなさんにいい報告ができるように頑張ります」と締め、約200人の出席者から大きな拍手を浴びた。
口下手な好青年が見せた“誠意”だった。閉会後、自己紹介を恥ずかしそうに振り返った。「ちょっと、思い付いて…。(嵐の)翔さんに負けないように活躍しないと、ですね」と頭をかいた。当然「野球で名前を知ってもらえるように」と意気込むが、バラエティー番組を参考に「トーク力を上げないと」と話したのは、周りを大事にする気遣いの男らしかった。
大きな、大きな、感謝の気持ちを後輩たちにも還元した。プロ入りを前に、高校には自らの経験を踏まえた上で「試合前に疲れないために車輪付き」の打撃ケージを2基、防球ネットを5枚寄贈。立命大には打撃マシンを2台、多聞東中、多聞東小時代に所属した少年野球チームには軟式ボールを贈った。
桜井を指導した北須磨高の徳山監督は「大事に使いたいと思います」と感謝した。現在、同高で自主トレを行う日々だが、自宅からはバスと徒歩で移動。金銭感覚が変わったわけではなく、総額500万円以上(推定)とみられる野球道具に感謝の思いを込めた。「みなさんのおかげでここまで来られた。活躍する姿を見てほしいです」と力を込めた。【久保賢吾】



