飛行機は遅れても、大谷の剛速球には振り遅れません! 巨人は2月29日、今日1日からの日本ハム2連戦(札幌ドーム)に向けて北海道に出発した。現地の降雪により羽田空港発の航空機が遅延となり、高橋由伸監督(40)は約1時間半遅れで北海道入り。2日の2戦目には、日本最速162キロ右腕の日本ハム大谷翔平投手(21)が登板予定。剛腕相手に、キャンプから磨いてきた「個の力」の成果を見せる。
思わぬ“アクシデント”にも、高橋監督は冷静だった。羽田空港の搭乗口付近で、搭乗予定だった午前11発の航空機の出発が、北海道の悪天候で約1時間半遅れるとのアナウンスを聞いた。天候次第では羽田空港に引き返す条件付きのフライトになったが、午後2時すぎに無事到着。「乗った飛行機が折り返して戻ったことはないんだよ」と言う“勝負強さ”を発揮した。
開幕月の3月に入る。選手にも勝負強さを求める。2日の日本ハム先発は大谷の予定。高橋監督は現役だった昨年、3月3日のオープン戦で大谷から2本の二塁打を放ち、代打での打率3割9分5厘という好成績につなげた。
今年は同時期に監督として対戦する。投手の方が仕上がりが早いだけに速球派との対戦は嫌かと思いきや、「目慣らしにいいと思います」と話した。2月の宮崎キャンプでは松井臨時コーチから指導を受けるなど、打線強化に励んだ。150キロを超える速球に、力強いスイングで返せるのか。1月に大谷と同席したイベントでは「できれば対戦したくない」と声を掛けたが、開幕前の対戦は現状を知る試金石になる。
チームの土台固めにも好材料となる。高橋監督はスタメンを固定してシーズンを戦いたい意向を持つ。新外国人ギャレット・ジョーンズ外野手(34=ヤンキース)を一塁以外で、ロッテから加入したルイス・クルーズ内野手(32)も二塁以外で起用するなど、ベストの布陣を模索していく。
3月中旬までは結果を最重要視しない方針は変わらない。それでも「内容も大事だけど数字は出るから」と、見極めの重要な判断材料にするつもりだ。航空機は遅延しても、最速右腕への振り遅れはいただけない。大谷打ちで、キャンプの成果を披露する。【浜本卓也】



