新天地で中軸デビューだ。ロッテからFAで移籍した楽天今江敏晃内野手(32)が、今日の開幕戦は「5番・三塁」で先発出場する。春季キャンプでは左ヒラメ筋炎によって出遅れたが、2軍での調整、オープン戦を経て状態は万全。リニューアルしたコボスタ宮城で、打撃に守備に躍動を誓う新戦力が、チームに勢いを与える。
楽天のユニホームを着て初めて迎えるコボスタ宮城での開幕戦。5番という大役を任された今江は、「本当にありがたい。期待に応えたい」と、喜びを口にした。緊張感はある。それでも、「開幕戦は特別だから緊張はすると思う。でも、そういう感情は出さずにプレーしたい」と、プロ15年目は現状を真摯(しんし)に受け入れている。
平常心は前日練習にも現れていた。フリー打撃では肩の力を抜き、ミートの感触を確かめるように右へ左へと打ち分けた。ロッテに在籍していた昨季、コボスタでは27打数6安打、打率2割3分1厘。相性はよくなかったが「今年からホームなんで打球が飛ぶかもしれない」と、笑みを浮かべながら期待を募らせる。
今年から天然芝となったホームでの守備も、今江は落ち着いたプレーを約束する。「サードはゴロが多いから、芝と土の切れ目に神経は使うけど、(天然芝は)体にも負担がかからないしプレーに集中できる」。2005年から4年連続でゴールデングラブ賞に輝いた名手は、打球処理の対策にも余念がない。
故障で出遅れたキャンプから、「期待を背負って入団したからには、プレーで活躍すること以外で求められるものがある」と、自分を奮い立たせてきた。主軸として開幕戦を迎えられることに、「1軍でみんなと一緒にできることがうれしい。すごく楽しみ」とモチベーションは高い。
開幕カードの相手は昨季の日本一チーム、ソフトバンクだが、臆する様子は見られない。「何度も対戦しているので苦手意識はない。自分のスイングをするだけ」。臨戦態勢は整った。下克上に向け、今江らしくまい進するだけだ。【田口元義】



