日本ハムが両リーグワーストとなる今季13度目の完封負けを喫した。プロ2度目の先発だった白村明弘投手(25)は好投も、打線がわずか3安打。ソフトバンク千賀の前に打つ手もなく敗れた栗山監督は「すいません。今日の千賀はよかったけど…。(野手の正面を突く打球もあったが)たら、れば、は言っても…」。昨季、優勝を争った相手との対戦は、2時間32分。実にあっけなく終わった。

 強力打線を相手に5回2失点の白村は、3回1死二塁で今宮を迎えた場面に反省が残る。ボールカウントを3-1と悪くし、捕手・大野の変化球のサインに首を振って投げた直球を、右翼ホームランテラスへ運ばれた。「ボール先行でカウントが厳しくなってしまった。もっとしっかり投げきらなければいけなかったです」。4回以降も踏ん張っただけに、もったいない1発だった。

 慶応高時代に、桐蔭学園に初戦で敗れるという夢が、スコアも含めて現実になった。以来、野球の夢は見なかったが、2日前にソフトバンク戦に投げる夢を見た。「2回までは0で抑えてるんですよ」。そこで目は覚めた。夢のシナリオ通りに無失点で迎えた3回に、痛恨の被弾。不可思議な一致は、またしても悲劇的に訪れた。

 だが、ファームでの先発調整もないまま、2度目のトライで5回3安打は悲観するものではない。栗山監督も「一生懸命、いいものは出してくれている。打線が点を取っていたら、勝てているゲームでもある」。借金は25に膨らんだ。投打の歯車は、シーズンを通してかみ合ってこない。【本間翼】