ソフトバンクが日本ハムとの乱打戦を制し、3連勝。試合がなかった首位西武と6ゲーム差に縮めた。

初回に先発武田がいきなり4失点。その後、両チーム2点ずつ得点。4点を追う6回に打者10人で5点を奪い、逆転に成功した。再び日本ハムに追いつかれたが、8回2死満塁から中村晃外野手(28)が左前へ決勝の勝ち越しタイムリーを放った。

中村晃は苦手とする左腕宮西に2球で追い込まれたが、ファウルで粘った後に外角直球をライナーで左前へ打ち返した。「宮西さんはすごく制球がよかった。(打って)本当によかったなという感じ。本当にいい投手なので、なかなか打てない」。対宮西は3年ぶりの安打だった。

柳田、今宮が離脱。苦しい戦力だが、中村晃は「今いるメンバーでいいゲームができている。チーム全員でつかめた勝利。(残り16試合も)全勝するつもり」と奇跡を信じて戦う。工藤監督も「あそこは集中力がいる場面。よく打ってくれた。崖っぷちの状態だが、だからこそひとつになれている」と、ナインの粘りに手応えを感じている。

長期ロードは終了。21日に福岡に戻り、22日のオリックス戦から本拠地ヤフオクドームで戦う。地元ファンの声援を受け、連勝を伸ばしていく。