日本ハム王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25=台湾・ラミゴ)がオープン戦1号を放った。

DeNA戦(横浜)の5回。すでに2安打を放っていた台湾の大王は「前の打席と同じように積極的に行こうと思って打席に入った」。1ボールからの2球目。甘く入ってきた今永のスライダーを完璧にとらえ、打球は右中間スタンド中段へ到達した。対外試合では初の1発に「感触は良かった」。3打数3安打1打点と打ちまくった。

開幕へ向けて、状態が上がってきた。下半身の張りのため、7日から15日までは実戦から離れた。16日ロッテ戦で復帰後も指名打者での出場が続いていたが、この日は左翼守備にも就いた。「守りに行くことでリズムができる」。台湾ラミゴ時代は指名打者で出場した時は、打撃成績が良くなかったという。栗山監督も「守るとリズムが違うんだろうね」と違いを実感した。

試合前練習では、金子打撃チーフ兼作戦コーチや城石打撃コーチに積極的にアドバイスを求めた。下降気味だった状態を上げるために、必死に考えながら取り組んできた成果も出た。開幕へ向けて「今日みたいな結果が続けられれば最高ですね」と笑顔も戻った。「本当に楽しみです」と新天地でのシーズン開幕を心待ちにしている。【木下大輔】