自律神経失調症からの復帰を目指すソフトバンク中村晃外野手(29)が、早ければ31日楽天戦(ヤフオクドーム)で1軍復帰することが29日、分かった。先週から2軍遠征に参加するなど順調な回復ぶりを受け、1軍が本拠地に戻る31日から練習に合流し、状態次第で今季初めて出場選手登録される運びだ。

   ◇   ◇   ◇

間もなく安打製造機が1軍復帰する。中村晃はこの日のウエスタン・リーグ中日戦に「3番一塁」で先発出場。ベテラン山井の甘く入った変化球をとらえ右前に運ぶなど、2打数1安打1四球だった。2日に2軍公式戦に復帰し、12試合で打率3割5分3厘をマーク。守備も左翼と右翼、一塁をこなしてきた。3月上旬の離脱後、一時は2カ月近く実戦から離れたが「大丈夫じゃないですか」とゲーム感覚も戻ってきている。

順調な回復ぶりを受け、次のステップが検討されていることが分かった。今日30日も2軍中日戦に出場して問題がなければ、1軍がヤフオクドームに戻る明日31日楽天戦の試合前練習に合流することになりそう。体調面などの状態を確認した上で、1軍登録や試合出場の時期を探っていく。即今季初昇格の可能性もあるものの、1軍首脳は「やりながら、やっていくしかない」とあくまでも慎重に話した。

4月末に3軍戦で実戦復帰し、約1カ月が経過した。21日からは初めて2軍遠征に同行し、中日戦(ナゴヤ)と広島戦(マツダスタジアム)の2カードで4試合に出場。当初は不眠などの症状もあったため、環境が変わるビジター戦への参加には慎重だったが、そのステップも無事にクリアし、中村晃は「全然、普通にできました」と振り返る。今回の1軍合流は慣れ親しんだ本拠地で2カード続けて実施される絶好のタイミング。本人もチームもファンも待ち望んだ日が近づいている。