トルネードがうなりを上げた。巨人育成4年目右腕の高井俊投手が2点リードの4回、ファームの4番手として登板。

大きく振りかぶるワインドアップから腕をピンと伸ばす。体をねじらせるフォームは元ドジャース野茂英雄をほうふつとさせる。四球こそ与えたものの1回を無失点に抑えた。「今年初の実戦だったが、少ないチャンスしかない。フォアボールを与えてしまった。アピール不足です」と満足しなかった。

精神面での成長を見せた。3番手の山川が無安打に抑えた後を受けマウンドへ。「去年は人のことを気にしていた。自分自身アピールしなきゃいけない」と一心不乱に腕を振った。トルネードから繰り出される勢いのある直球で4番の石川から始まる中軸をねじ伏せた。結果を残したようにも見えるが「自分はアピールしなきゃいけない。納得のいく結果ではない」と支配下に向け先を見据えた。