日本ハムの新外国人ドリュー・バーヘイゲン投手(29=タイガース)が、他球団の007をうならせた。

6日、沖縄・名護キャンプ2度目のブルペン入り。「全体的に状態は良いよ」と上々の48球に、開幕2カード目の相手・楽天やオリックスのスコアラーが目を光らせた。

オリックス渡辺正人スコアラー(40)は「ここから、どんどんスピードや調子が上がってくると、ちょっと(打ち崩すのは)苦しいと思う」と警戒した。最速158キロの剛球を投じる198センチ右腕は、制球のまとまりの良さで、視察に訪れたスコアラー陣を驚かせた。この日はチェンジアップを交えるなど、少しずつ能力の一端を披露している。

日本野球への適応も着実に進んでいる。投球練習後には、厚沢投手コーチから「明日から毎日、クイックの練習しよう」と声をかけられた。外国人投手が苦手とする動きを、そつなくこなせるようになれば更に脅威度は増す。当人も「日本に来たので、さらに意識していこうと思う」と前向きだ。

生来の勤勉さも垣間見えた。この日は自身の投球を終えてもブルペンに残り、有原のルーティンをじっくり観察。「少しでも良いところがあれば、取り入れようかなと思った」という。調整が順調に進めば実戦デビューは18日韓国サムスン戦(名護)で、視線を独占する。【田中彩友美】