栗山監督「勝ちきるのが我々プロ」現在は禅僧ライフ

  • スクリーンに映し出された日本ハム栗山監督(撮影・中島宙恵)
  • 生活拠点を置く北海道栗山町の栗の樹ファームでオンライン取材を受ける日本ハム栗山監督(球団提供)

日本ハム栗山英樹監督(58)が7日、生活拠点を置いている北海道栗山町の「栗の樹ファーム」(一般には閉鎖中)でオンライン取材に応え、禅僧のような暮らしぶりを明かした。インターネット電話「スカイプ」を札幌市内の球団事務所とつないで実施。新型コロナウイルスの感染予防から外出自粛が続く中「自分を整えるため」身の回りの掃除に励む日々や、開幕への思いを語った。

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「ちょっと落ち込んでいます。新聞に書いていいよ。『監督、努力が足りず』って」(笑い)。7都府県に緊急事態宣言が発令されたこの日、勤勉な栗山監督は自らをいさめ、1人の国民として襟を正した。外出を控え自宅にこもる日々。暮らしぶりは、こうだ。

栗山監督 皆と一緒ですね。朝、早めに起きて、鳥やリスたちに食べ物をあげたり。散歩して、撮りためていた録画や講演録をずっと聞いているか、本を読んでいるかの3択しかない。あとは…掃除かな? 自分を整えるために周りをきれいにする。

部屋の掃除や本棚の整理に明け暮れ「何で禅僧が掃除をするのか。それが、修行になるのか。ふに落ちた」と、深くうなずいた。

開幕すら危うい状況で、改めて野球ができることに感謝する。非常事態だからこそ、今年に限っては「戦い方うんぬんより、その気持ちを最後まで持ち続けたチームが優勝すると思っている。小ざかしい知恵はいらない」。達観した瞳で「野球そのものが、いかに我々にとって大切か。何を見せないといけないのか」と自問自答し「やらせてもらえるなら、どんな状況も受け止めて、勝ちきるのが我々プロ」と決意した。

見えない敵との戦いは、いつまで続くのか。「本当に命が大事。これ以上、誰かが悲しい思いをしないようにという思いしかない。国民1人1人が、普通の生活を取り戻せることを祈っているだけ」。野球人として開幕を待ちわびながら、それ以上に事態の早期収束を願った。【中島宙恵】

○…スポーツ活動の自粛で我慢を強いられている子どもたちへ、日本ハム栗山監督は「大チャンス」と声を大にした。個人練習は、指導者から与えられるのではなく、自分の創意工夫で取り組む良い機会。自身も「勉強が足りない」と読書などで知識を蓄える中「頑張る子は、どんどん自分らしく成長していく。そういう意識の子は、いるはず」と前向きなエールを送った。