広島野村祐輔投手(31)が、プロ入りから187試合連続先発登板し、ネイサン・ミンチー(広島、ロッテ)の持つプロ野球記録に並んだ。DeNA戦で今季2度目の先発マウンドに上がり、日本タイ記録を刻んだ。しかし計2被弾を食らい、4回2失点で今季初黒星。記録を勝利で飾ることはできなかった。チームは2連勝で止まり、単独首位から3位に転落した。

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野村がプロ187回目の先発マウンドに上がった。デビューから一貫してスターターの役割を任され、ミンチーの持つ初登板から連続先発登板のプロ野球記録に肩を並べた。記録については「全く意識はしてないです」と一言。4回2失点で今季初黒星を喫し、記録を勝利で飾れなかっただけに、試合後の右腕に笑顔はなかった。

1発に泣いた。打者17人中9人にボールが先行し、終始制球を乱した。3回には神里、4回には宮崎に甘く入った球を振り抜かれ、ソロ2発に沈んだ。「ボールが先行して、そういう時は相手に振られている。そこをしっかりやっていかないといけない」と反省。佐々岡監督は「甘いところにいったら長打もある。粘り強く投げてほしかった」と指摘。4回での降板については「早くこっちも仕掛けないといけない。9回打ち切りもあるし、攻撃に打って出ないと」と説明した。

野村はプロ初登板の12年4月1日中日戦から、1度も中継ぎを経験することなく、先発ローテーションの一角を守り続けてきた。1年目の12年には新人王、16年には16勝(3敗)で最多勝、最高勝率のタイトルを獲得。昨年10月の「右鎖骨下静脈血栓症除去術」を受けるなど故障も乗り越え、「77」の勝ち星を積み上げてきた。経験豊富な右腕として存在感を示し、これからも若手中心の投手陣をけん引していく。

野村は次回登板に向けて「まずはやっぱり打者と勝負するところ。3ボールが多かったので、ストライク先行で1、2球目から勝負できるようにやっていきたい」と切り替えた。次戦は11日巨人戦(マツダスタジアム)で188回目の先発を託される見込み。日本新記録は勝利で飾りたい。【古財稜明】

▽広島佐々岡監督(野村について) (2被弾は)防いでほしいところだった。(4回降板は)早くこっちも仕掛けないといけない。9回打ち切りもあるし、攻撃に打って出ないと。

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