駒大が、タイブレークの末に逆転サヨナラ勝ちし、入れ替え戦回避へ大きな勝利をつかんだ。負ければ入れ替え戦が決まる一戦で、大倉孝一監督は「(チームは)何が起こっても前向き。プレッシャーもあったと思うけど、いつも通り試合に入ってハツラツとしていた」と話した。

2-2のままタイブレークに突入。10回表に2失点したが、ベンチは明るかった。10回1死二、三塁で与倉良介外野手(3年=向上)が中越え二塁打を放ち1点。

さらに1死二、三塁で鵜飼航丞外野手(4年=中京大中京)が変化球にうまく合わせてサヨナラ適時打を打ち、4番の責任をしっかり果たした。この日はここまで2打数2三振2四球だったが、最後にチームに勝利を呼び込み「ランナーをかえすことと、(5番の)新田にいい形でつなごうと思っていました」と明かした。

入れ替え戦回避がかかった最終週に臨むにあたり、大倉監督は「優勝決定も、最下位の決定も土壇場。これが東都の醍醐味(だいごみ)で、どう戦うかは同じ。それを経験しようじゃないか。土壇場で野球をする経験をしなさい」とミーティングで伝えた。鵜飼は「毎回、土壇場の試合なので、勝ってやろうという気持ちが強くなりました」。

今季11試合中10試合目の先発となった福山優希投手(3年=八戸学院光星)は、10回途中まで150球を投げた。「疲れがないと言えばうそになるけど、気にする要因ではありません」と力強く話した。

 

東洋大・佐々木俊輔主将(サヨナラ負けで5連敗、入れ替え戦回避をかけて14日の最終戦に)「内容は悪くない。次は(有観客で)応援もあるんで、やり切るだけ。そうすれば結果もついてくる」