中日新外国人ペドロ・レビーラ内野手(23)が衝撃デビューを飾った。この日出場選手登録されると「6番・左翼」で先発出場。5回の第2打席で左翼2階席を軽々と越える先制の「場外弾」を放つと、8回には適時打。2安打2打点で後半戦連勝スタートの立役者となった。

広島先発アンダーソンの130キロ変化球を完璧にとらえた。打球はアッという間に防球ネットを直撃。「打ったボールはカーブかな。完璧だね。最高の気分だよ」。本人も大興奮の一撃だった。

直近のキューバリーグでは74試合で26本塁打。タイトルをひっさげ、6月に育成契約で中日に入団した。27日に同じキューバ出身のガルシアとともに支配下登録されたばかり。キューバでは捕手兼一塁手で外野は「15歳のときに少しやった」というレベル。立浪監督は「守備は覚悟して使うしかない」と期待も込めて1軍起用に踏み切ったが「期待以上の働きをしてくれた」と笑みを浮かべた。

外国人枠(1軍登録5人、ベンチ入り4人)の関係でガルシアが29日に「6番・左翼」でデビュー。レビーラはこの試合から出場選手登録。交互起用の1日目でパワーが本物であることを実証した。8回には九里から三塁線を破る適時打。「ドラゴンズを助けるために(日本に)来ました」とヒーローインタビューを締めくくった23歳。日本投手への対応力もレベル以上なら、得点力不足で最下位にあえぐチームの救世主となり得る。【安藤宏樹】

▽中日リナレス巡回コーチ(レビーラについて)「いい素質を持っている。来日して結果を出したことはとてもうれしい。自分のすべての能力を発揮して、チームに貢献していってほしい」

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