楽天からソフトバンクに育成選手として加入した渡辺佑樹投手(27)が23日、ペイペイドームで入団会見を行った。年俸は120万円アップの700万円。背番号は172。

変則サイドスローでモイネロ、嘉弥真に次ぐ中継ぎ左腕としての期待が大きく「嘉弥真さんのようにワンポイントでも1イニングでも左(打者)を抑えるのが持ち味。与えられる仕事をしっかりこなしたい」と語った。

サイドスローに転向したのは2年前。20年オフに楽天から戦力外通告を受け、育成契約を結んだ。その際に石井GM兼監督からの提案を受け、サイドスローに挑戦。自主トレでは楽天時代に親交があった巨人高梨に弟子入りして磨いた。

「徐々にボールが安定したり、左のインコースにも投げられるようになりました。少しずつ成長していると思います」

今季は13試合に登板し、防御率2・13を記録した。今オフに楽天から戦力外通告を受け、8日の合同トライアウトでは打者3人を無安打に抑えた。

昨年は独立リーグから育成入団した藤井皓哉投手(26)が、開幕前に支配下契約を勝ち取り、「8回の男」としてブレークした例がある。

渡辺佑は「そこを目指すべきだと思う。1軍の戦力になってこそ価値がある」と語気を強めた。