中日からDeNAにトレード移籍した京田陽太内野手(28)が5日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は「98」に決まった。

「98」は中日時代のチームメートで21年に急逝した木下雄介さんの背番号。

京田は会見で「トレードで声をかけていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。横浜スタジアムの満員のスタンドでプレーできることを光栄に思います。個人の目標から言いますと、1年間ショートで出ることが目標です。全力でがむしゃらに頑張ります」と語った。

二遊間の補強を模索するDeNAと、リリーフ左腕の補強を目指す中日の思惑が一致し、11月18日に砂田とトレードされた。

京田は通算700試合に出場し、打率2割4分6厘、22本塁打、181打点。今季は43試合に出場し、打率1割7分2厘、3本塁打、8打点だったが、プロ1年目から遊撃のレギュラーを任され、新人王を獲得。5年連続100安打を記録するなど、豊富な実績を誇る。

DeNAは今季、遊撃は大和、柴田、森がスタメン出場。大和が最多の65試合に先発出場したが、今オフには遊撃を守れる倉本、田部に戦力外を通告。二塁が本職で遊撃も可能と判断した駒大・林琢真内野手(22)をドラフト3位で指名するなど、補強ポイントの1つだった。

DeNAでは佐野、浜口らが同い年で、共闘を宣言。三浦大輔監督(48)は「守備もうまい、足も速い、バッティングも広角に打てる。ベンチから見ていましたけど、いい選手だと思っていたので楽しみです。一波乱も二波乱も、横浜でやってくれることを期待しています」と大きな期待を寄せる。

京田は昨年の契約更改時にも27歳で亡くなった木下さんに言及。21年に2軍降格した際、右肩のリハビリ中だった木下さんに「野球ができるからええやん」と声をかけられたことがあるといい「雄介さんのためにがんばろうという思いでプレーした」と終盤の巻き返しにつなげた。「来年は活躍していい報告ができればと思う」とも話していた。

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