巨人浅野翔吾外野手(19)が、744日ぶりの甲子園でいきなり躍動した。「2番右翼」でスタメン出場。初回1死から右翼への二塁打で出塁し、続くモンテスの中前適時打で先制の生還。高松商(香川)3年だった22年8月18日以来の甲子園をかみしめるかのように伝統の一戦でもはつらつとしたプレーを見せ。試合は先発戸郷が2点リードの6回に4失点し、逆転負けを喫した。
◇ ◇ ◇
ユニホームにはすぐに、大好きな黒土が全身に染み付いた。西日が差し込む試合開始直後から、浅野が甲子園のダイヤモンドを駆け巡った。初回1死、カウント1-2から阪神才木の外角高め151キロを逆らわずはじき返した。迷わず一塁を蹴って、足から滑り込んで二塁を陥れた。チャンスを演出すると、続くモンテスの中前適時打にヘッドスライディングで生還。初回から甲子園の土にまみれながら突破口を切り開いた。
2年前とは違う雰囲気をまとう甲子園だった。直後、右翼守備に駆け足で向かった。背中からは阪神の大応援団の声援が響き渡る。「それも楽しみにしながら。楽しみながらできるぐらいのメンタルでやりたい」とプロ入り後、初となる甲子園の試合に向かった。5回先頭では風にあおられる打球を、うまく処理した。
高松商(香川)3年だった22年8月18日の準々決勝近江戦以来だった。中学時代から有名な存在で、他県の強豪に進学する選択肢もあったが、地元愛から高松に残った。夏に2度出場した甲子園は仲間の声援に緊張も吹き飛び、ワクワクしながらプレーしていた場所だった。744日ぶりの聖地で試合で、初回の5連打2得点の口火を切った。
4連勝後、2試合中止を挟んだ一戦だった。移動も台風の影響でドタバタ。7月29日新幹線は小田原駅付近で約5時間の足止め後に引き返し、翌日に空路で甲子園に乗り込んだ。敵地での伝統の一戦で先陣を切った。【上田悠太】



