阪神森下翔太外野手(24)が“決勝の2点打”を決めた。0-1から近本が同点打を放った5回、なお2死一、三塁のチャンス。同姓の森下相手に打ち上げた飛球は、左翼前に高く上がった。3アウトチェンジで同点止まりか…。だが次の瞬間、打球を追った遊撃矢野と左翼ファビアンがまさかの交錯落球。白球が転々とする間に勝ち越しの2走者が生還した。
記録は失策で打点はつかなかったが、佐藤輝、DeNA牧とリーグ1位を走る打点王のなせる技か。「エラーがついたので。自分のバッティングで返せるように頑張ります」。納得の打撃ではなかったが、超がいくつもつくラッキーな一打。村上の7勝目を援護する決勝点をプレゼントした。
状態を上げている。初回の第1打席では、森下の150キロ直球をライナーで運ぶ中前打。4回にも147キロ速球を捉えて左前打に運び、迎えた第3打席で幸運の一打が飛び出した。「1打席目でしっかりはじき返せていたので。その後の打席はちょっと課題が残りましたけど、チームが勝ったのでよかったです」。前日29日DeNA戦で19打席ぶりの安打。6試合ぶりのマルチ安打で完全復調を印象づけた。
同姓の広島森下からは新人時代の23年にプロ初のサヨナラ打を放ったが、昨季は打率1割8分2厘と苦戦。だが今季は14打数5安打で打率3割5分7厘との好相性。「別にそんなにいいイメージはない。自分のバッティングをしているだけです」と一喜一憂せず、結果につなげている。
藤川監督も「(点が)入ったり入らなかったりしながら。でも我慢強く攻撃を仕かけていくという意味ではよくやってくれました」と攻撃陣をたたえた。運も味方に、風は首位阪神に吹いている。【波部俊之介】
▽阪神熊谷(途中出場で9回に四球出塁して二盗に成功、追加点のホームも)「あそこはは出るのと出ないのでは全然違ってくる。何でもいいから出ようかなと思っていた。(盗塁は)隙あらばいこうかなと思っていた。明日も継続できるようにやっていきたい」



