慶大のエース左腕・渡辺和大投手(4年=高松商)が7回1/3を1安打、15奪三振、1失点の快投で、チームを5年ぶり決勝へと導いた。初回2者連続三振で発進すると、2回先頭から4回2死まで8者連続三振で、01年の筒井和也(愛知学院大)に並ぶ連続三振記録をマークした。

プロ注目左腕の進化の裏には、今春就任した上田誠投手コーチ(前慶応高監督)との「二人三脚」によるフォーム改革があった。きっかけは今年2月、大阪遠征時の対話だ。上田コーチは、頭から突っ込みがちだった渡辺和に対し、「ゆっくり足を上げ、軸足で立って平行運動をする」新フォームを提案。今永(カブス)らの動画を見せながら1時間に及び熱血指導した。マウンドの傾斜を計算し、全身の力みを抜いて投げる新フォームへのモデルチェンジは、実質的な二段モーションの修正へとつながり、これが今春から習得した新球ツーシームの精度を劇的に向上させた。

この日さえ渡ったのは、直球と同じ腕の振りからベース直前で鋭く落ちるツーシームだ。140キロ台後半の直球に、130キロ台中盤のツーシーム、スライダー、フォークを投げ分ける。

今春の早慶戦で3連投するなどリーグ優勝に貢献した。今大会初戦の函館大戦でも10個の三振を奪った。疲れを見せるどころか、むしろ大舞台で15Kとアピールした。高松商時代は巨人浅野翔吾外野手(21)とともに甲子園8強入りした逸材が、恩師と歩んだ「共同作業」を実らせ、プロ入りへ向けて大きく前進した。

【大学選手権】関大-国学院大 慶大が5年ぶり決勝進出 渡辺和大が大会タイ8連続三振/速報中