今季7度目のマウンドに上がった楽天前田健太投手(38)が、NPB復帰後初白星を挙げた。7回3安打無失点。NPB勝利は広島時代の15年10月2日中日戦(マツダスタジアム)以来、3919日ぶり。11年のブランクは、横浜大家友和の16年、中日松坂大輔の12年に次ぐ、史上3番目のブランク勝利となった。

お立ち台では目を潤ませ、「ちょっと、もうほんとに、このお立ち台に立つ日を夢見ながらと言いますか…。東北のファンの方にたくさん応援してもらってる中なかなか勝てなかったんで、今日という日は僕にとってすごく大切な日になりました。なかなか勝てなくても、ほんとに熱い声援をたくさんくださったんで、とにかくイーグルスのために全力で、全身全霊をかけて、たくさん勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」と話し、スタンドから歓声を浴びた。

初回は3者凡退と上々の立ち上がり。2回は先頭のネビンに左前打を許すも、続く桑原の投ゴロで好フィールディングをみせ進塁を阻止。その後も後続を断った。

3、4、5回は走者を許さず。7回は先頭・長谷川に内野安打を浴びるも、続くネビンを三振。桑原の三振の間に進塁を許し、この日初めて得点圏まで走者を背負うも、平沢を二飛に打ち取り、大きくほえた。2点の援護を守り、今季初のHQS(ハイクオリティースタート=7イニング以上、自責点2以下)の好投だった。

またヒーローインタビューでは、インタビュアーが「ありがとうございます。今日のヒーローは楽天イーグルスとして初勝利、前田健太投手でした!」と締めた直後、「あっ! ちょっと待って! 忘れてた」と声を張り上げた。「ちょっと今、感動のスピーチしたとこなんで、ほんとにちょっとやばい、泣きそうだったんすけど…泣いたか。昔、日本にいる時に僕、ヒーローインタビューの時にしゃべるだけじゃ面白くないなと思って、僕の得意な絵をTシャツに描いてスタンドに1枚だけプレゼントするっていうのをあれして(やっていて)、今日描いてきたんですよ。これ後でどっかに投げるんで。よろしくお願いします」と、“画伯”としてスタンドを盛り上げた。

▼楽天前田健が今季初勝利。日本プロ野球での勝利は、広島時代の15年10月2日中日戦(マツダスタジアム)以来11年ぶりとなった。勝利ブランクの期間では10年大家(横浜=16年ぶり)、18年松坂(中日=12年ぶり)に次ぐ3位。西武戦は初勝利となり、広島、オリックスを除くNPB10球団から勝利。楽天の本拠地で勝ったのは12年6月2日以来14年ぶり2度目になる。これで日米通算166勝目(日本98勝、米国68勝)。日本通算100勝まであと2勝とした。

◆前田健が114球 1試合で114球以上を投げたのはツインズ時代の20年8月18日ブルワーズ戦(115球)以来、日米を通じて6年ぶり。7回まで投げたのはツインズ時代の23年9月14日ホワイトソックス戦(7回)以来3年ぶり。

◆楽天吉井監督(就任後初の本拠地勝利で監督通算200勝)「(前田健も)気合い入ってましたね。さすがの投球でした。(打線も)つながりましたね、中島もよくあそこで1本打ってくれたんで助かりました」

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